ヒメマスの奇跡
それは1905年の秋のことでした。稚魚の放流から長い2年を経て、ヒメマスの大群が産卵のために十和田湖に帰ってきました。和井内は、27歳の時に抱いた夢を、血と汗と涙の果てに47歳で実現させたのでした。ヒメマス増殖漁業の成功で、地元の漁師たちは1日に1,000尾ものヒメマスを釣り上げるようになりました。生涯をかけた和井内の挑戦の感動的な物語は、1950年に映画化されました。