平安時代(西暦915年)の大規模噴火
最も新しい噴火は、平安時代(西暦915年)に起きました。日本の歴史上、最大の噴火です。噴煙が高く上がり、軽石が広い範囲に降り積もったほか、火砕流が約20km離れた場所まで達しました。近年、この噴火の始まりから終わりまでの様子が、地質調査や遺跡発掘等によって明らかになってきました。大規模な噴火が繰り返し発生し、火砕流堆積物や軽石、火山灰が大量に堆積した場所では、その後の雨により大規模な泥流が日本海まで流れたと考えられています。この「毛馬内火砕流」は十和田火山周辺を高温で流下したほか、火山泥流が大湯川・米代川で大洪水を引き起こして沿岸の人家を埋没するなどの被害を引き起こしました。
この地図は、国土地理院発行の陰影起伏図を使用し作成した。